前回は配列を使って複数のデータをまとめて扱う方法を学びました。
今回は、処理をひとつのまとまりとして名前をつけ、何度でも呼び出せるようにする「メソッド」について解説します。
メソッドを使うことで、同じ処理を何度も書く必要がなくなり、プログラムがすっきりと見やすくなります。
メソッドの基本
これまでは main メソッドの中にすべての処理を書いてきました。しかし、同じような処理を複数の場所で使いたい場合、その都度同じコードを書くのは無駄が多くなります。
そこで使うのが「メソッド」です。メソッドは処理をひとまとまりにして名前をつけたもので、必要なときに呼び出して使うことができます。
戻り値の型 メソッド名(引数) {
// 処理
return 戻り値;
}
「引数」はメソッドに渡す値、「戻り値」はメソッドの処理結果として返す値のことです。戻り値が必要ない場合は void を指定します。
サンプルコード(メソッドの定義と呼び出し)
ファイル作成
「Java01」フォルダに MethodTest.java という名前でファイルを作成します

コード入力
以下のコードを入力します。
public class MethodTest {
public static void main(String[] args) {
int result1 = add(3, 5);
int result2 = add(10, 20);
System.out.println("3 + 5 = " + result1);
System.out.println("10 + 20 = " + result2);
greet("ぱんまる");
}
public static int add(int a, int b) {
return a + b;
}
public static void greet(String name) {
System.out.println(name + "さん、こんにちは!");
}
}

コンパイル
javac MethodTest.java

実行
java MethodTest
実行結果は次のようになります。
3 + 5 = 8
10 + 20 = 28
ぱんまるさん、こんにちは!

コードの解説
public static int add(int a, int b) は、2つの整数 a と b を受け取り、その合計を int 型として返すメソッドです。return a + b; の部分で計算結果を呼び出し元に返しています。
main メソッドの中では add(3, 5) のようにメソッド名と引数を書くことで、メソッドを呼び出すことができます。呼び出した結果は int result1 = add(3, 5); のように変数に代入して使えます。
一方、public static void greet(String name) は戻り値がないメソッドです。戻り値がない場合は型の部分に void を指定します。return を書かなくても、メソッドの最後まで処理が終わると自動的に呼び出し元に戻ります。
メソッドを使うメリットは、同じ処理を何度も書かずに済むことです。たとえば add メソッドは add(3, 5) でも add(10, 20) でも、何度でも好きな値で呼び出すことができます。もしメソッドを使わずに同じ計算を複数箇所で行う場合、同じような計算式を何度も書く必要があり、修正が必要になったときにすべての箇所を直さなければなりません。
応用として、配列を引数として受け取るメソッドも作ることができます。
public static double average(int[] numbers) {
int total = 0;
for (int i = 0; i < numbers.length; i++) {
total += numbers[i];
}
return (double) total / numbers.length;
}
このように定義しておくと、main メソッドの中では average(scores) のように呼び出すだけで、配列の平均値を求めることができます。前回学んだ配列とfor文の処理を、メソッドとしてまとめておくことで、再利用しやすくなるのです。
まとめ
メソッドは、処理に名前をつけてまとめておくことで、何度でも呼び出して使えるようにする仕組みです。引数で値を受け取り、戻り値で結果を返すという基本の形を覚えておきましょう。戻り値が必要ない場合は void を使います。これまで学んだif文・繰り返し処理・配列をメソッドの中で活用することで、より整理された読みやすいプログラムが書けるようになります。
2026/06/15(月) ぱんまる


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